今にして思えば、必然だったのではないか。そう信じたいと思ってしまう。
 彼女がそれを望んでいて、自分自身も欲望を持っていた。バレないように、知られないようにと気をつけていたつもりだけど、知られていたとしてもおかしくはない。同じことを思っていたのなら当然気付くタイミングがあったのだろう。

 マシュの唇にキスをする。柔らかくて、ほんのわずかに震えている気がして、嫌がってはいないけれど不安がある。そんな様子が触れるだけで伝わってくる。
 キスというのはすごいものだと、彼女の心情が伝わることで何度となく思った。
 彼女にも伝わっているのだろうか。極度の興奮が伝わっていたとして、幻滅されてはいないか。大丈夫だと信じながらもわずかに思う。

 彼女の手は緊張で小刻みに震え、ちゅっ、ちゅっと何度もついばむように唇や頬、額にキスを落としていると手を握ってきた。弱々しい印象で、普段から大人しい性格だが今はより顕著になっている気がする。

 キスをやめて、顔を離すけど至近距離で見つめ合い、鼻先が触れる度に存在を感じていた眼鏡を通して視線を感じる。
 何かを期待するように、はぁとため息がつかれた。普段に比べて頬が赤くなっていて、こっちも見つめ返すとたじろぐ様子を見せ、視線をうろうろさせながら結局は逃げようとしない。

 「あ、あの……もう、大丈夫ですから……」

 消え入りそうな声で呟かれる。
 視線を下ろすと彼女のおまんこにずっぷりとちんぽが刺さっている。緊張しているらしい様子は伝わってくるのだが、きゅううっと締め付けられるのが心地いい。

 もう痛みはないのだろうか。気遣うために彼女の頬に手を触れ、するりと撫でる。目を閉じて耐えていたのだが耳まで移動すると声が漏れた。試しに揉むように耳を触ると、おまんこがさらにぎゅううっと締まるし、小鹿のようにぷるぷる震えている。
 耐えかねたみたいでマシュが大きく息を吐いた。恨めしそうに、しかし目が潤んでいるせいでちっとも怖くないのに睨んでくる。

 「あっ、だめ……耳は、やめて、ください……あっ」

 そんな反応をされると、もっと触りたくなるということを知らないのだろう。
 両耳に触れてさらに揉んでやるとマシュは情けない声を出し始めた。もう自分の意思では抑えられないようで、せめてもの抵抗とばかりに弱々しい力で胸を叩いてきた。

 「いじわる、しないでくださいよぉ……」

 やり過ぎると後が怖い。
 そろそろいいだろうと思って、耳を触るのはやめなかったが、腰を動かし始める。
 ちんぽを引き抜こうとしたら離したくないって言うみたいにおまんこが吸いついてきて、本人は全く余裕のない顔で喘いでいるのに、ずるずるっと肉が引きずり出されるみたいに感じた。

 引き抜く寸前まで動かしたところでため息が漏れた。気をつけていないとすぐにイってしまいそうになる。
 ゆっくり、今度は奥まで押し込んで、抵抗を感じたところで止まった。マシュは首を反らせて荒く呼吸を続けている。

 しばらく挿入したままじっとしていたおかげで馴染んだのだろう。痛みを感じるどころか気持ちいいと感じてくれているらしい。ピストンしてゆっくりとちんぽを動かす度、体をくねらせて息を吐き出して、声を跳ねさせているのだ。

 「あぁっ、はぁぁ……! んんっ、はっ、ああっ――」

 だんだん調子に乗ってくる。
 彼女の声が勢いづかせていたのだ。自分の首を絞めることになるとは思わず、我慢しようとしてできなかった声がどんどん多くなってくる。

 ぐっと力を入れて押し込んだ時、シーツをきつく掴んだマシュが背を仰け反らせていて、この姿を自分しか知らないのだと思うと頭に熱が溜まってくる。
 徐々にだったのかもしれない。それともいきなりだったんだろうか。とにかく気付けば腰の動きが速くなっていて、マシュは必死に耐えながらも部屋中に声を響かせていた。

 おまんこの中が掻き回されて、愛液が掻き混ぜられてぐちゃぐちゃ鳴っている。シーツを大きく濡らすそれに気付くとまた頭がカッとして、もっと気持ちよくしてやりたいと思い、もっと力を入れて彼女の奥を突いた。
 ひょっとしたら辛かったのかもしれない。表情がしかめられて、悲鳴のような声を響かせて、だけど上気した頬やおまんこから漏れ出る愛液がそれだけだとは思わせない。

 揺れる様に惹かれて彼女の胸を掴み、覆い被さって首筋に唇を押し当てる。跡が残るくらい強く吸いついた。マシュはもうそんな些細なこと気にしていられないくらい乱れていて、多分何をされたのかもよくわかっていないだろう。それ以上におまんこを突かれている快感の方が大きかったみたいだ。

 「んんっ、はぁっ、あっ、あっ、あっ……!」

 ぐちゅぐちゅという卑猥な水音が大きくなっていて、いよいよという時点まで来ていた。
 叩きつけるように腰をぶつけている最中、体の奥で爆発するような衝撃があった。
 慌てて奥まで押し込み、精子を吐き出す。溜めに溜めたどろどろの精液が膣の奥へ注ぎ込まれたはずだ。子宮に届いたかもしれないし、自分でも濃厚だというのがわかる。妊娠も視野に入れていいくらい大量に出した。

 「あっ、はっ……あぁぁ……」

 舌を伸ばしてがくがく揺れて、マシュも無事にイったみたいだ。
 ぐったりした彼女のおまんこからぬぽっとちんぽを抜き取って、改めてその姿を眺めてみる。荒く呼吸を繰り返して脱力し、股からは精液が垂れている。毛は処理されているらしく、つるりとした幼いおまんこがいやらしく歪んでいた。

 力も入らないくせに、少し休んで冷静さを取り戻したマシュは恨めしそうに見てくる。気持ちよかったはずなのに何か不満があるようだ。
 置き上がろうと腕を動かすのに、力が入らなくて失敗する。改めて倒れながら言われた。

 「中に出すとは、聞いてませんけど……」

 まあ、弾みだ。気持ちよかったんだから仕方ない。
 そう言うと見るからに呆れていて、言っても無駄だと思ったのか何も言ってこなかった。

 彼女の愛液に濡れたちんぽを顔の前に突き出してみる。呆れた目で睨まれたのだが、何も言わずに待っていると仕方なさそうに銜えてくれた。亀頭がぱくっと含まれて、じゅるじゅる音を立てながら吸われ、すぐに舌が絡みついてくる。
 結構面倒見がいい。お掃除フェラを断ったことは一度もなかった。

 せっかくだからそのままもう一回イキたい。口でイカせてほしい。
 そう伝えると一度口を離してこっちを睨んで、やっぱり呆れられている。
 それでも断らないのが彼女のいいところだ。

 「まったく、勝手に中で出したくせにまた勝手なことを……」

 そう言いながらちんぽを銜えて、きれいにするためとは明らかに違い、唇を押し当ててじゅるるるっと奥まで呑み込んだ。喉まで届くのに苦しそうな顔をしながらもやめようとしない。頭を振って自分の口にちんぽを出し入れして射精させようとしている。
 イラマチオを教えると、彼女は意外にもそれを気に入った様子だった。フェラチオを頼めば必ずと言っていいほど自発的に始める。

 そういえば、と思い出して携帯のカメラでその様子を撮り始める。
 マシュは嫌そうな顔をするけど何も言わない。変わらずちんぽを吸って舐めてしゃぶっている。

 「んっ、ふっ、むっ、んぶっ――」

 少なくない量の唾液をこぼしながら、必死に射精へ導こうとしていた。
 そのおかげもあって、いよいよだなと思う。
 腰を引いてちんぽを抜くと、マシュは驚いたようだったけど、自分の手で扱き始めたのを見て察したらしい。目を閉じて顔を差し出してくる。
 そこに精子をぶっかけた。眼鏡ごと顔中に精液がかかり、どろっと濃厚なやつだった。

 「はぁ、ふぅ……わかってると思いますけど」

 その様子も撮影していた。
 わかってる。別に誰にも見せるつもりはない。
 濃厚なザーメンを嬉しそうに顔にかけられてるシーンなんか見たら発狂ものだろう。それはそれで悪くないとは思うのだが、少なくとも今はそのつもりはない。まだマシュとの関係を切るつもりはないからだ。

 「それならいいですけど。もし先輩が知ったらあなたを許しませんからね」

 その時は多分殺されるんだろうな。
 ザーメンまみれの顔で言われても、「どの口が言ってるんだか、さっきまで他人のちんぽをしゃぶってたくせに」とは思うのだが、それを言っても殺されるかもしれないから黙っておく。
 “先輩”とやらを好きな割に、マシュは舌を伸ばして顔に付いていた精液を舐めとり、飲み込んだ。

FIN