「今日は遅くなるから」
「さようでございますか…」

理由はともかく「またですか」としょげる姿が単に見たかっただけだった、ただそれだけの理由で付き合ってる彼を怒らせた。ついに私も潮時なのかなと思ったがそうでもなかったみたいなのであくまでここに記録しておく。まぁ言っておくけど、家出とはまた別で彼の愛がたまたま怖かったからだ。だけど最近は優しいし話もちゃんと聞いてくれる…、そう言った態度の悪魔が一番怖いのだかと皆口にしている。

…実際、被害にあった同級生も何人かいるのだから怖いっちゃ怖いのだからね。

「ならまたねー!」
「おうよー!」

みんなが帰る下校時間…。家出をしたとは言え…もしかしてって事であいつを探してもいなかったのでひとまず安心したし、これで自分が好きなようにできると思えたし大勝利だった。気持ちも晴れて来たのでいつもあいつのせいで行けなかったタピオカミルクティーの店に入り黒糖タピオカミルクティを頼んだ。30分後に飲み終わり友達との約束の場所に行くためバスに乗った。出家初めてのバス!って私も気を緩めすぎたのだが、これはいい勉強代にもなったのだ。ああ、もう家出は決して出来ないなぁ。

「こちら地獄入りバス-、地獄行バスー。
乗っているのは全員死亡確定、死亡確定』

「うっかり寝てしまった…てかもう終点すぎて…つ!」

うっかり寝てしまったのが大いなるミス、しかも地獄行バスってかなりのスピードだから簓も追いつくわけがないと思った。だが、なんだかしらの理由で一瞬にしてバスは破壊されたしその衝撃で外に出れた。この瞬間、誰かに右腕を引っ張られた感じはあるものの簓が追い払ってくれた感じがする。

「―――嬢様、おい!!しっかりしろ!」
「…簓ぁ?私生きてるんだよね?」
「当たり前やろ!!なんでその小細工さえ気が付かなかったんや!」

そういってか囲むようにお姫様抱っこして居る間めっちゃ叱られたし右腕は傷だらけになってて滅茶苦茶痛かった。簓が言ってる小細工ってのは人の心に寂しさを蝕んだりしたいこと、やりたいことに対しての幻影を見せる悪魔だったのだ。そのところの小細工なら気が付いてる可能性もあったが私がしたかったのは「自由な行動」だったし見破るのは到底無理だったのだ。

「…あはは!許してくれる?」
「ならキスとディープキスしてもよろしいでしょうか?お・嬢・様♡♡♡」
「は、はあぁ!?これとそれとは別…!!!ん…♡♡♡♡♡」

私を押し倒す音とキスの乱無で気絶するところだったがどうにかある意味生き返れることになった。

「んん…ぷはぁ…♡♡♡♡♡♡」
「つ・・・ふふっ、もう一回行きますよ?」
「ふぁあああん、もう…だめぇぇぇえ♡♡♡♡♡♡」

ああ、これ以上このくそ執事を怒らすことはやめておこうと思った彼女だった。

FIN