「簓、前は悪かったな」

あのくそみたいなバスのおかげで簓の左手にかすり傷をつけてしまったのだ。だからできることは全部してあげようと思うしまぁその左手が折れてなくてもやってあげたいことは
やってあげたいのだ。でも簓はこっちを見向きもしないし返事もない。よっぽどじゃないとこういうことはないのだが。だけど、気になるのは仕方がないのだしあくまで執事なのでずっとほっとくわけにもいかないからな。

「簓、こっち向けって」
「嫌や」
「そんな意地悪言うなや」

それでもそっぽを向く彼に対してこれは何日目かと考えると少し寂しくなった。悪い頭で考えた作戦がこればっかりしかなったのでそうするしかなったし、私は実行することにした。私は彼の膝の上に乗り上目遣いで彼を見上げた。

「簓ぁ~。悪かったって♡」
「…キスするまで許さへん」

私の身長は決して高くないし彼は私より身長はあるほうなので彼の表情がよくわかる。照れてるし耳まで真っ赤だし。かわいいのもそれ上なかった。だから膝に座って彼の顔に私の顔を近寄せる。チュ、とかわいいフレンチキスしたら彼はししっと笑い私にフレンチキスを返してくれた。…そこまで怒ってなかったら早く言えばいいのに。

「で?次は何してくれるんや?」
「目ぇつむり」

本来自分からすることのないディープキスをしてしまった私、彼は糸目から綺麗な朝餉色の瞳を見せながらまた赤面状態。人間の年にしたらこいつは私より2つ年下に当たるんで滅茶苦茶かわいいのだ。だからこそ大事にしてあげたいし、大好きすぎてたまらない状況まで持っていかれたのだ、仕方があるまい。ああ、かわいい悪魔の執事ってそもそもいないし誰か時間を止めてくれたらお金なんか札束でも積んであげたいし、そういった聖女は友だちとしてはいないから無理かな。

「…一回」
「は?」
「もう一回言うとるやん」

まるで漫画みたいに「チュ♡」って音が出そうな感じのフレンチキス。そしてから入るディープキスより甘いキスはなかったと思ったしそれ以上幸せな時間もなかった。しかしながらこんな大胆になったのも久々だったと思った。そして、彼の男性器が立っていたのに気が付くのにあと15分くらいで気が付いた。その後、寝室に連れていかれていろいろ実験されそうで平手打ちで返せたとかそうでもなかったとか。その中で一番恋人ぽい感じの会話をチョイスしたら「なぁ…もう一回やってくれへん?」「…エッチしないって言ったらやったるわ」「なんでやねん!」ってやつ。あぁ、本当に幸せで笑いが止まらないな。

FIN