秀知院学院二年生は、修学旅行で南の島国に来ていた。
四宮かぐやも当然参加して、自由時間に海水浴を楽しんでいた。
一日目の夜、自由時間中にかぐやは同じクラスの杉村という男子生徒に呼び出され、ホテルの外で待ち合わせをしてた。
かぐやお風呂上がりの浴衣姿のまま、5分ほど待っていると、杉村が急いでホテルから出てきた。
「待たせてごめんね、四宮さん……」
 杉村は息を切らせながら話した、杉村もかぐやと同じく浴衣姿であった。
「少しだけ、散歩しながら話そうか」
 かぐやは杉村について行った、こんなシチュエーションでもかぐやは話の想像もついていなかった。

しばらく歩いて人気のない電灯の下で急に歩みを止めて、杉村はかぐやの方を向いて話を切り出した。
「四宮かぐやさん…俺は…あなたの事が好きですっ!!俺と付き合ってくださいっ!!」
 急の告白にかぐやは少し混乱してしまったが、自分の気持ちをはっきり伝えた。
「杉村君…お気持ちは大変うれしく思いますが、私には既に好きな人がおりますので、貴方とはお付き合い出来ません」
 そう言われて杉村はうつ向いてしまい、プルプル震え始めた。
「でも、その相手の男とはまだ付き合っていないんですよね?」
 かぐやは小さく頷いて顔を赤くしてうつ向いてしまった。
「じゃあ、友達からいいので、お付き合いしてくださいっ! お願いしますっ!!」
 杉村は食い下がってしつこく頼み込んで来た。

「本当にごめんなさい、それに私あなたの様な方はタイプじゃないの、だから諦めてください」
すると、杉村は急に走り出して、ホテルに帰ってしまった。
かぐやは少し時間を空けてからホテルに戻った。
いろいろあったが一日目も問題なく過ぎようとしていた。
就寝時間になり、部屋の灯りは消され、それぞれ決まった布団に入り眠りに着こうとしていたが、かぐやは告白された事
を思い出して、変に興奮してしまいなかなか寝付けなかった。
布団の中で何度も寝返りをしながら、いろいろ考え事をしていたら、トイレに行きたくなってしまい、そっと部屋を抜け
出してトイレに向かった。
もう教師たちも自分たちの部屋に戻り、就寝しているようで廊下には見張りの教師すら居なかった。
かなりの時間我慢していたので、足早に急いでトイレに向かっていると、男子側の廊下に人影を見たよ言うな気がしたが
気にせず走ってトイレに向かった。
「ふうっ…間に合ってよかった…」
 安心して独り言を言いながら、部屋に戻ろうと歩き始めたかぐやは、いきなり後ろからタオルで口を塞がれて
すぐ横の部屋に引きずり込まれてしまった。