物陰には影を作るほど明るい照明。当然視界は広く、よく見える。
 時刻は夜であったが、とあるホテルの一室は暗闇を許さない。
 ムードを作る必要性など皆無であって、むしろそのよく見える明るさこそがムードだ。

 体を隠すことを許されない裸体の少女が二人。羞恥を感じて肌がわずかに朱に染まり、吐く息は少し乱れて、瞳は潤んでいた。
 美墨なぎさと雪城ほのかは、裸体を晒して両腕を下ろし、立ち尽くしていた。
 部屋を暗くしているならまだしも、明かりを全て点けて可能な限り見えやすくしているこの状況ではあまりにも恥ずかしい。それはどちらも思っていたことだ。

 彼女たちの前にはでっぷり太った中年の男が居た。
 自分の手で服を脱いだのも、体を隠さず立つよう指示したのも彼だ。
 じっと見つめられていて、恥ずかしいのに隠せない。それでいて何もされない。ただ裸で突っ立っているだけなのだ。そんな状況で嫌でも興奮してくる。

 「ほのかちゃんの乳首はピンク色だねぇ」

 まじまじと見つめられてふっと息を吹きかけられる。生ぬるさとさっと撫でられるような感触。ほのかの体はビクッと震えて、顔を背けて思わず目を閉じた。
 触れられていなくても視線を感じる。ただ見られているだけなのにぞわぞわして居心地が悪くなる。それでも帰るわけにはいかない。

 男は次になぎさの体へ目を向けた。
 胸も尻も小さく、ほのかほど肌が白いわけではないが、彼女と比べて筋肉質な体は腕や脚、腹筋を見れば差は明らかだった。
 年頃の少女らしさとは趣が違うかもしれないが、それがまたいい。
 筋肉を持つ体ならではの美しさに頬が緩み、顔を近付けて全身を眺める。

 「なぎさちゃんは陰毛が濃い目なんだねぇ。なんだか興奮してくるよ」
 「あ、ありがとうございます……」

 恥ずかしそうに視線を逸らし、唇を軽く噛んだ。
 股に顔を近付けて鼻先が触れるか触れないかといった位置で鼻をすんすん鳴らして、匂いを嗅がれているらしい。なぎさは思わず腰を引きそうになったが必死になって堪えた。

 「いやぁ、二人ともありがとう。とても良い気分だよ。じゃあ今度は後ろを向いて」

 男は嬉しそうなにやけた顔で言い、二人は素直に従って体を反転させた。
 ちらりと見たら、同じく裸になっている男は股間にある異物をギンギンにそそり立たせていて、この状況ではどうしてもそれを見ずにはいられないのだ。
 なぎさは見るからに表情を歪め、一方でほのかは興味を窺わせる視線を向けていた。

 成長途上の小さな尻が二つ並べられている。
 肉の付き方にも違いがあり、こうして見ると全く違うものだ。
 男はおぉっと声を漏らしており、特になぎさが尻を震わせて反応を見せていた。