カジノバーは賑わっていた。海賊やギャングなど屈強な荒くれ男たちが酒を飲み、カードで賭けをする。

危ないから若い女性は近づけないが、紅一点、満面笑顔で勝ちまくる若い女子がいる。明るい色に染めた短めの髪がよく似合う。

彼女は夏らしく薄着なので、豊かな胸や健康的な美脚に男たちの危ない視線が集まる。

巨漢が聞く。「ナミ。一人勝ちじゃねえか。イカサマなんかしてねえだろうな?」

「あんたたちが弱過ぎるのよ」

「もしもイカサマが発覚したらこの場で素っ裸になってもらうからな」

さすがのナミもドキッとした。こんな店で全裸にされたら、裸を見られるだけでは済まない。

(イカサマがバレる前にずらかろう)

ナミがそう思った時、ほかの席にいる男が騒ぎ出した。

「おい、あの女、ナミじゃねえか?」

「ホントだ、ナミだ!」

屈強でいかにも荒っぽそうな男二人がナミに近づく。

「ナミ」

「え?」

忘れもしない。昔、ナミが宝を横取りした海賊だ。長身の男はジャドーでガッシリしている男がゲドー。

あの時は必死に逃げ延びたが、まさかこんなところで遭遇するとはついていない。

「ナミ。ここで会ったら百年目だな」

「人違いじゃないですか」

「とぼけても無駄だぞ。その顔を忘れるわけがねえ」

ナミは両手を上げて深呼吸すると、ダッシュして店から飛び出した。

「待て!」

「逃がすか!」

店を出てすぐにスキンヘッドの巨漢にぶつかり、ナミは尻餅をついたが、その男も仲間の海賊カーンだった。

「しまった!」

「へへへ。もう逃げられねえ。でも俺らも鬼じゃねえ。裸になって土下座したら命までは取らないぞ。どうする?」

裸で土下座など冗談ではない。誇り高きナミは強気に出た。

「つべこべ言ってると二度とセックスできない体にしてあげるわよ」

「言ったな。やってみろ。その華奢な体で・・・ぐううううう!」

金的キックが炸裂し、ジャドーは顔面蒼白でうずくまった。

「テメー、やったな」ゲドーが拳を握る。

今度は油断せずに二人がかりで襲いかかり、ナミは力で押さえ込まれた。

「放せ!」

カーンが背後からチョークスリーパー!

「んんんんん!」ナミは両目を閉じ、苦悶の表情。

女が気を失ったら何をされるかわからない。太い腕が喉に巻きつくのをナミは必死に剥がそうとするが力が違い過ぎる。