「公式チャンネルへの再出演と聞かされ、何も知らない春香は騙されいかがわしいチャンネルの生放送へと足を踏み入れてしまう。
そこで行われる企画は規制なんてお構いなし。当然のようにゲストには拒否権なし&企画は強制執行!
そんな絶望的な状況下でプロのアイドルとして、健気に体を張って頑張る春香を待ち受ける運命は…。」

「またゲストで呼ばれるなんて嬉しいなぁ~」

私、天海春香!今日は公式がやってる某動画のチャンネルに呼ばれ、今はスタジオを目指しているところです。
今日は何やるんだろ?今回は生放送って聞いているけど、前はお喋りしたり踊ったり、お仕事ってことを抜きにしても楽しかったから、今日もそんな放送になるといいな!

「今日のスタジオはここだね、よしっ!」

指定されたスタジオの前にたどり着き、一呼吸おいてから、意識して扉をゆっくりと開ける。扉の向こうに誰かいたら危ないもんね。

「おはようございまー…す…?」

しっかりお腹から声を出して挨拶しようとしていたのに、中途半端になってしまったのは、スタジオ内の視線が一気に私へと注がれたから。
向けられたどの顔の中にも見知った人はいない。なんだろう…品定めされているような…スタジオ内の空気がジメッとした嫌な感じがする。
もしかして私、スタジオ間違えちゃったの?

「春香ちゃーん!待ってたよ~」

時間にすれば数秒だったと思うけど、何十分もの長い沈黙のように感じられた空気を崩したのは、奥から出てきた中年男性。
その人の声にスタジオ内の時間が再び動き出したかのように、スタッフさんたちが作業を開始していく。

「き、今日はよろしくお願いします!」

「僕がチャンネル管理者だよ。よろしくね~。あれ、緊張してる~?大丈夫、大丈夫!春香ちゃんはそのままでステキだからリラックスして、ありのままを出してね」

「はい、ありがとうございます…」

気さくというか、ちょっと馴れ馴れしい管理者さんと名乗った監督さん?が私の肩に腕を回し、ポンポンと肩をたたいてくる。
耳元に息遣いが届くくらい顔が近く、私の体はすっぽり腕のなかに収められてしまった。
うぅっ…こういう現場は確かになかった訳じゃないけど、前回の和やかな雰囲気とは全然違いすぎるよ…!

「じゃあ早速始めようか!みんな、スタンバイよろしく~」

「え?!私、何をやるのか聞いてないですし、MCさんもまだ来てな「今日はそういう企画なんだよ。春香ちゃん主役オンリー!ほらほら、行くよ~」

そのまま肩を抱かれて半強制的にセットまで連れて行かれ、あれよあれよという間にスタートの声がかかる。そんな急に始められちゃった私、どうすればいいの…?!

『リスナーのみなさーん、お待たせしました~。生放送始めるよ~』

機械的な声が頭上から降り注ぎ、私は本番中であることも忘れてキョロキョロ見渡してしまう。なんかこの声、聞いたことある。確か、ゆっくりボイス?だったっけ?
ふとカメラの向こうに視線を向けると、監督さんがマイクを握っており、ニコニコ…いや、ニタニタした笑みを浮かべている。…これ、本当に公式放送なの?

『今日のゲストはなんと!あの有名アイドル、天海春香ちゃんでーす!拍手~』

目の前に並ぶモニターが私の顔に切り替わり、パッと私がカメラで抜かれたことに気がつく。一瞬遅れた反応を取り戻すべくすぐに姿勢を正して今できる精一杯の笑顔をつくった。

「こんにちは、天海春香です!今日は、よろしくお願いします!」

『うーん可愛いね~流石アイドル!今日はどんな内容になるのか、楽しみだね~』

「えっと…今日はどんな企画をやるのでしょうか?」

番組の流れを崩さないことはもちろん、私自身がやることをわかっていないのだから、次に出せる言葉はこれしかない。
それを監督さんもわかっていたのだろう、すぐに黒子さんたちが私の目の前に腕が入るくらいの穴が開いた箱を運んでくる。
そして、1から30までの数字がマス目に書かれたボードを私から見て斜め前方に置き、カメラの外へと出ていく。

『はいはーい、リスナーのみんなはご存じかもだけど、初見さん&春香ちゃんのためにルール説明いくよ~!
今、春香ちゃんの目の前に置かれた箱の中には、1から30までの数字が書かれたボールが入ってます!
春香ちゃんには1ずつボールを取ってもらい、その数字と同じボードに書かれたパネルをスタッフがめくります!
そして、めくったところに書かれているお題を春香ちゃんにやってもらうという至ってシンプルなゲームだよ~』

「なるほど!どんなお題があるのか、ワクワクしてきました~」

ちょっと前回やった企画と被っているけど、あんまり複雑なことやらされないみたいで良かった…。
私はなるべく表情の変化を出さないように、笑顔を意識的にキープさせる。

『リスナーのみんなが春香ちゃんにやってほしいことをお題にしたから、ぜひ春香ちゃんにも楽しんでほしいな~。
あ、ちなみに、数字が大きいほど春香ちゃんのガッツが必要だから、いきなり大きい数字を引くと大変かも。くじ運大事よ~』

「今回も全力で頑張ります!」

『じゃあ早速、ゲームスタートしよ!春香ちゃん、一発目よろしく!』

「はーい、いきますよ~」

スタジオに入った時に感じた違和感はどんどん私の中で大きくなっていくけど、本番はもう始まってしまって今更引けない。
お仕事を投げ出してプロデューサーさんに迷惑をかけたくない…!
私は覚悟を決めて箱の中に手を入れ、すぐ手前にあったボールを掴んで引き出した。

『出たのは6番!じゃあパネル、オープンといきましょう。最初のお題はこちら!』

バン!と効果音と共に露になったお題に私は思考が止まった。パネルには意味をもった文章が書かれていることは認識できているけど、頭が理解することを拒んでいる。

『はい、お題は”生乳揉みしだき”です!最初にふさわしい、ライトなお題を引いたね~。じゃあ、スタッフよろしくっ!』

「え…きゃぁ?!やだ、放し、ぅんっ!」

いつの間にか黒子さんが私の背後に立って、無遠慮に私の服の中に腕を入れ来る。
まるで後ろから羽交い締めされるようにシャツの裾から入れられた腕はすぐに胸元までたどり着き、ブラジャーをたくしあげて容赦なく私の胸を揉んでくる。

「こんな放送、おかしいです…!ゃあ!んん、やめてください…!」

胸からせりあがってくる、変な感触に意識を向けないようにしながら抗議をすると、監督さんはつまらなさそうな顔で、機械を通した声で返してくる。

『春香ちゃんがいくら言っても放送は止まらないよ~。ってか、服の下でおっぱいモミモミされている図も悪くないけど、
絵面が地味だからちゃっちゃっと次引いてくれないかな?進行遮るなら、リスナー投票に切り替えてもいいけど…
もーっとえげつない人間の尊厳を失うことをやらされるかもしれないね』

「うっ、ぅう…!」

監督さんの目は本気だ。きっと言っていることは本当なんだ。なんで、なんで、こんなことになっちゃったの…?!助けて、プロデューサーさん…!

『次のお題を引けばそれも終わるよ~。まぁ春香ちゃんがそのままでいたいなら、リスナー投票始めちゃうけど』

「ひ、引きます!引きますからぁ…!」

胸元で蠢く腕に多少妨害されながらだけど、私はなんとか箱に手を入れ、すぐに触れたボールを取り出す。

『はいありがとう~。次の番号は…2番!まさかさらに小さい数字が出るとは、春香ちゃんもってるね~。じゃあパッとパネルオープン!』

ボールを数字が読まれると共に、胸元は解放されたけど、まだあの感触が残っていてゾワゾワしている。お願い、もうこれ以上変なお題来ないで…!

『次のお題は、”ローション1Lぶっかけ”!うーん、まぁ数字のわりに悪くないね~』

「っもうイヤです!やめ、っきゃぁああ!!」

再び背後に回ってきた黒子さんが容赦なく服の上からローションをかけてきて、あっという間に服はグチョグチョ。
それだけに留まらず、シャツやスカートなどもグッと引っ張られ、ブラジャーやパンツにも直接かけられる。
生放送ってことは私の下着も、全部映されて流されているんだよね…。もう恥ずかしくて、悔しくて、目頭が熱くなるのを感じる。

『おやおや春香ちゃん、元気なくなってきちゃったね~。めっちゃ運がいいのになぁ。しょーがない、じゃあラスト!2つ連続で引いてもらいましょ~』

「…はい」

でも、感情のまま泣くことはできない、だって私は765プロのアイドルだ。どんなに酷い番組でも、泣くことなんてできない、常にみんなに笑顔と元気を届けるのが私の仕事なんだ…!
まだ引かなくてはいけない恐ろしさはあるけど、終わりは見えてきている。…大丈夫、私なら乗り越えられる!
心のなかで自分を奮い起たせ、私はローションまみれになった手を箱に入れる。それでも数字を読み上げられるのが怖くて、私は右手、左手とパッとボールを2つ掴んだ。

『潔きだね春香ちゃん!じゃあ運命の数字を見ていきましょう!』

ーーー読み上げられた数字とそのお題に、私は地の底まで落ちていくような感覚に襲われた。
さっきまでの決意はもう心のどこにもなく、私は迫り来る恐怖にただただ必死の抵抗を示すだけだった。それは何の意味も成さないのに。

「もっと、遠くへ泳いでみらぃ、光満ちんん!し、いアイランドぉ♡ずっと、ぁ、人魚になっていたいの夏にいっんほぉ♡おっ!おん、また、イグッ!イクぅぅん♡」

「22番、”全力手マンされながら一曲歌いきる”全然進まないね。うわ、さっきからイキっぱなしで汁ヤバッ」

「あ゛っ?!まってぇまら……おねが、ヤダ待って待…んおぉんほぉっ、おまんこ、まんこイク♡ぃっ、んごぉぉおーー!」

「春香ちゃん体力もつかなぁ?まぁアイドルって意外とタフだし、いけるか!リスナーのみんなはそれ終わってからでいいって言ってくれているし、時間気にせず挑戦してね~」

なんたって番組初、30番”スタジオの住所公開!リスナー&スタッフみんなと大乱交”を出してくれたんだもん、これぐらい待たなきゃね。
シコリティ高い春香ちゃんをオカズに今から僕らも準備整えておきます!

「おほ♡お゛♡おっ、おっ、きもちぃぃ!あ゛!たすけ♡ぷろでゅさ、わたしぃ゛ーーーー!!まんこで、また♡まんこ♡まんこイクのぉ!っんほぉぉぉお♡♡」

FIN