音ノ木坂学園応接室にて…

「うん。外見も清潔感がありますね。性病検査は異常なし、犯罪歴なし、話を聞くところ人格も問題ありませんね。いいでしょう、採用させて頂きます。」

南理事長は目の前に座る男と手元の書類を見比べ合格を告げた。

「あ、有難うございます。精一杯勤めさせて頂きます。」

「ふふ、いえいえ此方こそ…これから宜しくお願い致します。」

応接室では学校専属のカウンセラーの面接が行われていた。カウンセラーとはいってもそれは名目でいうなれば男娼である。

近年のストレス社会で人々は疲弊し、鬱屈をどこへぶつければいいかもわからず…それが事件に繋がる事も決して少なくなかった。
そして企業、学校は従業員と生徒のストレス軽減の為にカウンセラーと称する男娼、娼婦を雇用するようになった。

カウンセラーになるにも清潔感、経歴、人格が問われる為、簡単になれるものではなかった。
晴れて国が定めている認定試験に合格し音ノ木坂学園の面接で採用となった男は初日の日を迎えた。
与えられたベッド付きの部屋で生徒がいつでも来ていいように、掃除をして部屋の空気を入れ替えてお茶の準備も済ませた後…予約を入れてくれていた『絢瀬絵理』を待っていた。

コンコンッ

ノックされ、ドアを開けると写真で姿は知ってはいたものの写真よりも遥かに美しい音ノ木坂学園生徒会長、スクールアイドルμ’sのメンバー絢瀬絵理の姿があった。
「初めまして、今日は予約を有難うございます。今日から赴任した◯◯といいます。」

「此方こそ初めまして生徒を代表して御挨拶に伺わせて頂きました。3年の絢瀬絵理と申します。
宜しくお願い致します。」

男が挨拶をすると絵理も丁寧に挨拶を返した。

「さぁ、立ち話もなんですから中へどうぞ。お茶もご用意させて頂きます。」

「有難うございます。失礼致します。」

絵理は少し緊張した面持ちで部屋へと入り男に勧められて椅子に座り、出されたお茶を飲んだ。

「ふぅ…」
暖かいお茶を飲んで少し緊張が和らいで一息つき。
「大丈夫ですか?少し緊張していらっしゃいますか?」

「いえ、お気遣い有難うございます。美味しいお茶のおかげでだいぶ落ち着きました。では、その…」

絵理は椅子から立ち上がると向かいに座っていた男に抱きつき。