「はい、もうちょっと大きく口開けてね~」
私は世の中の場所でもっとも嫌いな場所の一つ、歯医者にきている。
飴を食べていたら、ガリっと歯が欠けてしまったのだ。
それで歯医者に行ったら、虫歯があることも発覚して、こうして仕方なく治療に通っている。
でも、主治医は二十代後半ぐらいのイケメンだし、完全個室で綺麗だから、そんなに悪い気はしなかった。新一ほどはイケメンじゃないけどね。
「蘭ちゃん、ちゃんと歯、磨いてる?」
主治医に言われると、恥ずかしくなる。
「僕がていねいに磨いてあげるから。ちょっと目をつぶってて」
目をつぶることと歯を磨くこととどう関係があるんだろう……と思いつつ、私は素直に従った。
「んぐっ!?」
ところが、目をつぶった途端、感じたのは歯を磨く感触ではなくて、硬い何かが口の中に入ってくる感触だった。
おまけに、なんだかイカ臭いし、毛みたいなものが当たって、チクチクする。
私はすぐに目を開けた。するとなんと、主治医が、私の口に、ペニス、それもものすごく大きいモノを入れていたのだ。
「あ~、駄目だよ蘭ちゃん、勝手に目を開けちゃったら。そんな悪い子には、お仕置きが必要だね」
そう言って、主治医は私の胸を揉んできた。
「ちょっと、何するんですか!?」
「蘭ちゃんの、おっぱい揉んでる」
「ふざけないでください。警察呼びますよ」
「荷物は全部預かってるのに?」
主治医はニヤニヤしている。
「じゃあ、叫んで助けを呼びます」
「残念でした。今、患者さんは蘭ちゃんしかいませ〜ん。僕と二人っきりです」
これは、本当にマズいんじゃないだろうか……。
私が逃げ出そうとすると、椅子に手錠で拘束されてしまった。
「先生、なんで、こんなひどいこと……」
「僕、蘭ちゃんのこと、初めて見たときから、ずっと好きだったんだ」
「好きな人にこんなこと、よくできますね」
私が鋭くにらむと、なぜか主治医は喜んだ。
「いいねぇ、その目つき! 蘭ちゃんのそういうツンデレっぽい感じが萌えるんだよね」
「キモッ」
私は、おもわず本音を言ってしまった。
「そういうのもゾクゾクするよ」
本気でキモい。こんなやつのことをイケメンだと思ってた私が馬鹿だった。
よく考えてみたら、受付のお姉さんはいるんじゃないだろうか?
「先生が変なことをします!! 助けてくださいー!!」
私は、限界まで大声を出した。
「うるせぇガキだなぁ」
その途端、主治医の態度が変わって、私の口をおもいっきり大きく開くと、またペニスを口の中に入れてきた。私は、すぐにそれを口から出してやった。
「受付の女もとっくに休憩で外食中だよ」
そんな。じゃあ、逃げる方法は本当にないの?
「あっ、手が滑った!」
わざとらしく主治医は言うと、私のブラウスをまくりあげた。
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