「平沢さんっお願いっ!どうしても一人足りなくて。平沢さんの食事代は取らないから!」

「うっう〜そこまで言うなら…」

大学で同じ学科の女子に手を合わせてお願いされ、平沢唯は渋々合コンの参加に同意した。

「有難う、助かる!じゃあ、これは場所のメモね。」

女子は唯に時間と場所を書いたメモを渡してその場を後にした。

唯は渡されたメモを見て…

『あ、ここ行ってみたかったお店だ…お料理楽しみだな〜』とぼんやり考えていた。

そして迎えた合コンの日。

「それでは、◯◯大学と◯◯大学の合コンを開始します。かんぱーい。」

『かんぱーい』

唯は他の女子が男性達と話している中、出された料理に夢中になっていた。

『ん〜このだし巻き美味しい。』

「初めまして。」

一人の男が唯に話しかけてきた。

「んぅっはひめまひて。」

口をモゴモゴさせながら唯は挨拶を返し。

「あははっごめんね、食べてる時に話しかけちゃって。平沢さん…だったったっけ?君と良かったら話がしたくてさ。」

「んぅっ」

唯は口の中の食べ物を飲み込み。

「そうでなんですか、有難うございます。」

「あまり男と話していないみたいだったけど、今日は合コンは乗り気じゃなかった?」

「う〜、実は人数あわせで…でもこのお店は来てみたかった所なので参加したんです。」

唯はエヘヘっと人差し指で頬をかいて笑い。

「そうだったんだ。まぁ、せっかく来てくれたんだし楽しんでいきなよ。」

「あ、はい。有難うございます。」

唯は再び料理に向き直った。
その時、唯のグラスに男は二粒飲み物錠剤を入れた。

「じゃあ、俺はちょっと失礼するね。」

「あ、はい。」

唯は気づかずに自分のグラスを手に取ると錠剤が溶けてしまったドリンクを飲み干した。

そして合コンがそろそろお開きになる時間になった時…

「あれ…ねむ…」

唯に急激な眠気が襲い、堪えられずにその場で眠ってしまった。

「平沢さんっ?」

「えぇ〜間違ってお酒とか飲んじゃった?」

「ありゃ、良かったら俺が平沢さんをどこか安全な所に送って行くよ。これじゃ家まで帰るのは難しいだろうし。」

「えぇ、そうですか…すみません。」

唯を連れてきた女子は男に謝罪し