裏・仮面武闘会。それは開催されなくなってしまった、グロッタの町の大会の復活を求める人たちによって開かれた非公式な大会。
私は今日、そこに身分を隠して参加をしている。

ニズゼルファとの戦い後、世界は平和を取り戻したけど、いつ何がまた起きるとも限らない。
一国の王女として、私は鍛錬を怠らないようにしているの。…ま、半分は私自身のストレス解消だけとね。
ずーっとお城に引きこもって仕事なんて、退屈。たまには体を動かさないと鈍っちゃう。

「さぁ予選一回戦です!8番と19番の選手、舞台にどうぞ!」

この大会も仮面を着けて参加するけど、グロッタの時のように名前を呼ばれないから助かるわ。
それに1対1の試合だから、下手な相手と組まされる心配もない。あの時のようにロウ様はここにいないし、余計なことを考えなくて済むもの。
私は、ヒラリと手を振って審判さんに自分が呼ばれた選手だと示したのち、舞台へ上がった。

「?えっと…あ、あぁ!両者出揃いましたね」

ん?審判さん、そのリアクションなに?

「それでは…試合はじめ!」

まぁいいわ。予選一回戦なんて、さっさと突破しないとね。

試合に意識を向けた瞬間、私は審判さんのリアクションの意味がわかった。
…対戦相手が、いない。
どういうこと?こんな、遮へい物もない所で相手を見失うなんてことあるの?!

「スキだらけだよ、お嬢さん」

振り返った時にはもう遅い。
肩におかれた手から、容赦なく技が繰り出される。

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「ぁあああッ?!」

次の瞬間、体中を駆け巡ったのはダメージではなく、胸の頂から背筋を走る衝撃だった。
服の上から的確に乳首を狙われ、敵の指が離れたあともジンジンする。

「ぉおおお!さっそく決まったー!!」

「いいぞ、もっとやれー!」

観客席からは歓声が上がる。それがどちらに向けられたものか気にしている余裕はない。とにかく相手を捉えて、短期決戦を仕掛けるわ。

「っきゃあ?!」

今度は後ろから、胸を鷲掴みされる。でも。反応した時にはすでに胸から手が離れており、私は未だに相手を捉えられないことに少しずつ焦りを感じ始めていた。
どうして、なんでこんなに相手の姿を見つけられないの?!

「っぁう!んっ、や、ダメぇ…!」

私がモタモタしている間に、相手はドンドン攻撃?を仕掛けてくる。でも、コイツ変だわ。まるでダメージを与えてこない。

「んぁっ♡」

やだ、変な声出ちゃった!
私はとっさに口を塞いだけど、時すでに遅し。会場の雰囲気は完全に相手側にもっていかれていて、私は完全にアウェイだ。

「今大会、最高レベルを誇る8番の選手がまさかの大苦戦!」

「あん♡」
「ふぁ、や♡」
「あッ♡アッ♡」

「女性には傷一つつけずに勝利かつ、観客席も存分に興奮させてくれる大会の名物ジェントルマン、19番の選手!このまま押し切るかー?!」

ピンポイントに責め続けられた乳首は、見なくても赤く立ち上がっているのを嫌でも感じてしまう。このままじゃ、マズイ…!

「!!っここね、『ばくれつきゃく』!!」

僅かな風を感じ、私は勝負を仕掛けた。
この私の脚技、避けられるものなら避けてみなさい!

「な?!う、うそ…っく、離しなさい…!」

絶対的な自信があった技は、呆気なく止められてしまった。それどころか、左足首をガッシリ掴まれてしまい、身動きすら取れない。
私の足を掴んでいるのは、確かに人間。姿を消せる魔物とこでもない、じゃあ一体どうやって身を隠していたというの?!

「お嬢さんが、大衆の前でこんな大股開いちゃいけませんよ…」

「や、ちょっ、何するの、やめてぇぇぇぇ♡」

無防備に晒されたおまたに相手の手が伸び、服の上からカリカリと高速で引っかかれる。
その僅かな刺激が、体を支える右足を震わせる。やだ、私、大勢の人の前で、こんなのダメ…!

「んんッ♡あ、ダメ、ピクピクしちゃう♡足、もぅ力入らにゃぃ、や♡あッ♡あッ♡〜~~~ッ♡♡」

体の中心から流れ出る気持ちイイ感覚に、頭が真っ白なる。そして、ついに右足の力が抜けてバランスを保てなくなった体が倒れかける。

「おっとっと…おや、まだ戦う意思がありそうですね。では…」

「待って♡まだ、頭がチカチカするのッ♡乳首、コネコネしないでぇぇ♡♡」

私をゆっくり床に寝転ばせた相手は、服の上からも存在を主張し始めた両乳首をつまみ、グニグニと指先で潰してくる。
それは、先ほど軽くイッてしまった今の私にとって、猛毒を浴びせられるのとそう変わらない。

「ヤダ、あっ♡ダメ、それ、弱いの、ムリムリムリ、さっきイッたばかりだからぁ♡あっ?!」

「おーっと、19番の選手、ここで一気に仕掛けたー!必殺のドレインキッスが炸裂だーッ!!」

相手は私の胸を横から掴み、両脇からグッと中央に寄せると、いっぺんに両乳首を咥えて吸い上げだした。

「あ゛、待って♡私のおっぱい、吸わないでぇ、イッ、イクッ、ィッちゃう、イクイクイクッ♡♡」

おまたもグリグリ、お豆潰されてっ、ムリ!これ、気持ちヨすぎるぅ♡私、わたし、こんな人に見られている前で、

「んぁ゛〜~~~~ッ♡♡」

再び訪れた絶頂に、気持ちイイという感覚以外の全てが持っていかれる。
私はただただ、他者から初めて与えられた快楽の威力を全身で思い知らされていた。

「……番の選手、……勝者は……の選手ー!!」

徐々に戻ってくる聴覚が、観客席からの歓声を拾う。あぁ、私は負けたんだ……。
こんな無様な姿を晒して、みんなにどんな顔してこれから会えばいいの…?

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「…へ?私が勝ったんですか??」

色々な意味で疲れ果てていた体を、ようやく起こせた私は衝撃の内容を知らされる。

「はい。あなたは19番の選手の技が完全に決まる前に、脚技で一撃ノックアウトさせたんです。
先に気を失ったのは相手なので、勝者はあなたですよ」

「そ、そうなんですね…でも、私…」

あんな無様な姿を晒して、このあとも舞台に立てない。そう言いかけたところで言葉が詰まった。
武闘家として、そんな理由で試合を放棄するのも躊躇われたから。

「大丈夫ですよ。お客様も大会委員会も、あなたの試合を見たがっています。みんな待っているので、必ず舞台に立ってくださいね!」

真っ直ぐな瞳と力強いに圧され、私は思わずコクリと頷き返してしまった。

「今日はこのままゆっくりお休みください。では、私は失礼いたします」

パタンと扉が閉じ、部屋に一人であることを確認すると、私は深く大きく深呼吸をした。
久しぶりの戦闘だったとはいえ、あんな戦いをしてしまったのは、やはり私の怠慢。この後の試合はもちろん、その後もちゃんと鍛錬しないと…。
それに、国務で忙しかったとはいえ、体のメンテナンスもちゃんとしないと…色々欲求不満だったかもしれないわ。

でも、今日は言われた通り、体を休めるのが大事ね。まずは、汗を拭いてスッキリさせたいわ。

「私の荷物も運んでくれたのね。えっと…」

タオルを取り出そうと手荷物を漁っていると、ポンと肩に手を置かれる。

「マルティナさん、第ニラウンドをしに来ましたよ。メダ女で鍛えた私の奥義、ぜひ披露させてください」

「…え?」

その日の夜、私は予定を変更し、鍛錬に明け暮れた。
そのおかげで、大会には優勝できたし、体もずいぶんスッキリした。

…でも、こんな立派になっちゃった乳首じゃ、着れる服が限られちゃう。
一体、何人のメダ女を弄んだら、あんな技が編み出せるのかしら…♡

FIN