山賊の頭は酒を一気に飲みほすと、子分どもに言った。

「俺様は欲しいものは何でも手に入れる性分だ。城の近くでお姫様を見た。とびきりの美少女だった」
「お姫様?」
「奪うぜ。城を落とし、姫をさらい、犯す。でもただ犯すんじゃ芸がねえ。そこで考えた。群衆を集めて大勢の男たちが見ている前で姫を丸裸にして辱めるんだ」
「興奮しますね」

頭は2メートル近い巨漢で鍛え抜かれた屈強な肉体を誇る。
暴力的で根っからのドSで、戦国時代にそういう言葉はないがヒロピン&リョナマニアだ。

「姫はいつも煌びやかな着物を着ていて肩や脚など肌を人には見せねんだ。そんな高貴な姫が大衆の面前で素っ裸にひん剥かれるんだ。死ぬほど恥ずかしいだろう」
「それはもう」子分たちはその光景を妄想して目を輝かせる。
「姫が真っ赤な顔して泣きながら恥ずかしがる姿を見てえとは思わねえか?」
「見たいです!」子分たちは一斉に手を上げた。
「よし、じゃあ善は急げだ」
「善?」
「城を落とすぞ」

城に矢文が来た。
中を見ると脅迫文だった。

「姫を渡せ。拒否するなら城を落としみなごろしだ。姫を渡せばほかの者の命は奪わない」

軍師は顔をしかめ、すぐに総大将と協議した。
姫は活発な性格で、僅かな従者だけを連れて狩りに出かける悪い癖がある。
警戒してもらうために矢文を見せることにした。

さすがの姫も文を読み怯えた。
山賊の手に堕ちたら死ぬよりも残酷な目に遭うのは想像がつく。

「ご安心ください」総大将が言った。「山賊如きは烏合の衆。我々兵法や剣術を日頃から鍛錬している軍と戦えば、大人と子供の開きがあります」
「姫には指一本触れさせません」
「お願いします。頼りにしています」
守ってもらわないと困るので姫は頭を下げた。

しかし、野に隠れた豪傑はいるものだ。
山賊軍は想像以上に強く、城の軍は劣勢に立たされた。

その頃、日暮かごめは川の近くにいた。
大胆な彼女はよく水浴びをする。本当は温泉に入りたいがここは戦国時代だから贅沢は言っていられない。
かごめは周囲に人がいないことを確かめると、大胆にもセーラー服を脱ぎ、下着を脱ぎ、生まれたままの姿になった。
ゆっくりと川に入る。

「きゃあああ、冷たい!」