寺門通は江戸屈指の高級ホテルの前に立っていた。
呼び出した男はアイドルとして復活させてやると取引きを持ちかけた。
恋愛スキャンダルで芸能界を干され、再起をかけて今回の取引きに応じたのだ。
お通は胸の前で手を組んで深呼吸をすると。

「すぅ…はぁ…大丈夫、覚悟は決めたよ。」

お通は決意を固め、ホテルの中へと入っていった。
ホテルの従業員にホテルのデラックスルームへと案内され、お通は部屋へと入った。

部屋の中へ入ると呼び出した男が待っていた。

「こんばんは、今日はお呼び頂き有難うございます。」

「おぉ、よく来てくれたね。」

「二人で会うだけなのに大きな部屋ですね…」

お通は部屋を見回し。

「干されたとはいえ君は江戸が誇るトップアイドルだ。君を迎えるのにこれ位は当然だよ。」

「有難うございます…では。」

お通は上着を脱いで近くのソファにかけて帯を解いて着物を脱いだ。

「ほぉ、リクエストを聞いてくれたんだね。ヤングジャ◯プ2号のグラビアの水着。とても可愛いな。」

「あっ有難うございます…っ」

部屋は空調がきいている筈なのにお通は身体が末端から冷えているのを感じた。

「まぁ、緊張しないでリラックスしてくれ。ルームサービスを取り寄せたんだ、よかったら此方に来て乾杯しよう。それとそのままでは寒いだろう?ベッドの上にバスローブがあるから着なさい。」

「有難うございます。失礼します。」

お通はバスローブを着ると、男がいる食事と飲み物がのったテーブルに近付いて男の向かいに座ると、お通はジュースが入ったグラスを男はワインが入ったグラスを手に取るとグラスを鳴らして乾杯をした。

お通はジュースを飲んで喉が潤ったら少し緊張が解れた気がした。

「ん、美味しい…」

「そうだろう、高級な果物の果汁100%のジュースだ。なかなか貴重なものらしい。」

「そうなんですか…何から何まで有難うございます。」

「礼なんていいさ、君と過ごせるならこれ位安いものだ。さぁ、遠慮しないで食事も楽しみなさい。」

「はい、頂きます。」

勧められたルームサービスの料理はどれもとても美味しく、お通は舌鼓をうった。

「美味しい…こんな美味しいものは初めてです。」

「そうなのかね?」

「はい…一時はトップになったといっても駆け出しでしたから、あまり贅沢は…」

「そうか、では今日は思う存分楽しむといいまだジュースもあるぞ。」