夫の元気を取り戻すためにコスプレをしてみた月だったが、盛り上がりすぎた藤生とのセックスでは物足りなさを感じていた。

妄想癖により結構な頻度で自慰に耽っていたのが原因である。

「はぁ……藤生さんごめんなさい……」

家族を送り出して数分後、戻ってこないであろうことを確信してから再び体操服を身につけた月は、昨夜のことを思い出しながら今度は自分の気持ちが赴くままに乳房を、乳首を、局部を満遍なく刺激し、今にも果てそうになっていたその時だった。

ピンポーン

「ひぅっ!」

予想もしていなかったインターホンの音。大きく身体が跳ね、心臓もバクバクと早鐘のように鳴っている。

「は、はーい!今でまーす!」

折角モニター付きのインターホンがあるのにも関わらず、月は慌てふためいてついつい扉を開いてしまった。

当然体操服のままで。

「えーと、奥さん?それはどういったご趣味で?」

制服を着た男が月の姿をみて呆気にとられ、最初に絞り出した言葉がそれだった。

月はみるみるうちに顔を赤く染め、扉を閉めようと引っ張るが、男に阻止されてしまう。

「あ、いえ、報知器の点検……」

「あっ、すみませんすみません、どうぞ入ってください」

こうして月はすんなりと男を部屋に上げ、着替えることもなく作業をしている彼を見るのであった。

男からしてみれば気が気でない。

童顔で、全てを包こめそうなバストを持っていて……そんな女性が何故かノーブラで昔懐かしのブルマを履いて体操服を着ているのだから。

「はい、点検終了しました、ご協力感謝します、えーと、つきさん?」

「!?な、なんで名前を……」

「体操着に書いてありますから」

藤生のこだわりだろうか、大きな胸のせいで服が伸びていても読めるようにしっかりとした字でつきと書いてある。

「あ、あはは、お恥ずかしい、すみませんこんなおばさんの変な格好を見せてしまって……」

「いえいえ、おばさんなんてそんな、全然若いですし、ほら」

男が自分の股間を指さすと、月はその仕草につられてそれを見てしまった。

藤生と同等、いやそれ以上はありそうな膨らみを。

「あ、すみませんこんなのセクハラですよね。本当にすみません。では失礼しますね」

男はついやってしまったことに罪悪感を抱きながら、部屋を出ようとする。

「待って、そのまま出ても大丈夫なんですか?」

しかし月は何故か男を引き止めた。

そして彼の前に回り込むと、膝まづいてベルトを外しズボンを下ろした。

「私のせいでこうなったのであれば、責任をとりませんと……」