委員長の中の委員長とまで謳われた羽川翼は、廊下をひた走っていた。

「はぁっ、はぁっ……!」

「おぅーい羽川。廊下は走っちゃいかんぞー」

間延びした低い声。

この声の主こそが、優等生である羽川に廊下を走ってはならないという規則を破らせている張本人である。

数刻前、独り居残る羽川に近付き、刃物のようなもので制服を引き裂いた彼は、今年この学校を去る教師であった。

突然の出来事に動揺しつつも教室から飛び出した羽川は、助けを求める声を上げながら廊下を駆けた。

短いはずの廊下の終わりが見えないまま。

さらに不思議なことに羽川を追う彼は滑るように移動し、彼女とほぼ同じ速度で移動している。

勿論羽川もそのことには気付いていたが、予想できうる自分に降り掛かる悲劇を避けるため必死に走っていた。

「……試しに止まってみるといい」

「い、いやです!」

しかし彼女の身体は直後、まるで自分のものではなくなったかのように言うことを聞かなくなり、立ち止まってしまった。

距離をとっていたはずの教師に突然背後から抱きつかれ、羽川は普通の女の子らしい甲高い声で悲鳴を上げる。

「ふーむ、うるさいな」

「…………!」

突然声が出なくなった。

「ふふふ、動けないだろう?声も出ないだろう?私はね羽川、この2年間お前のどスケベに育った身体を自分の自由にしたいと思いながら毎日苦しみの中過ごしていたのだよ」

男は語り始める。

「そうしたらな、なんと。昨夜のことさ、帰り道に突然声が聞こえたんだ。俺の残りの寿命と引き換えに、願いを叶えてやるとな」

そんなことがもし本当にあったとして、私を犯すためだけに寿命を引き換えたのか?と羽川は衝撃をうけた。

「おかげで今この通り、お前は私の腕の中にいる。しかも命令すれば思いのままだ。そうだな……手始めに」

男ははぁはぁと荒い息を羽川の耳に吹きかけながら囁いた。

「まず感度を上げようか。お前は常人の10倍敏感になる」

その瞬間未だかつてない擽ったさが羽川の身体を襲った。

衣服が擦れるだけでゾワゾワとした感覚が這い上がり、膝から力が抜けてしまい体勢を崩す。

しかし男が後ろから抱きついていたため、ガクガクと膝を震わせることしか出来なかった。

その様子を見て男はニヤリと笑うと羽川に再び指示を出した。

「服を脱いで、俺の悦ぶような言葉を言ってみろ」

羽川は言われた通り服を脱ぎ始める。

肌に擦れる度に、んっ、あっ、と声が漏れ、乳首は痛いくらいに腫れ上がり、パンツはぐしょぐしょに濡れていた。