噂があった。

北白蛇神社で1万円払えば大体の願いは叶うというものだった。

「いやいやまさかそんなわけないだろ」

「だよなー」

学校では笑い話のネタとして消化したこの男子たちも、実際のところ、夜に1人になってみれば考え方も変わっていき、示し合わせたかのように同じ時間に神社の階段の下に集まってしまった。

「なんでいるんだよ」

「いやいやお前らこそ」

なんて愚かな少年たちだろうか。上では既に宴が始まっているというのに、見栄の張り合いで前に進めないでいる。

そう、宴は既に、始まっているのだ。

「おじさんしゅごいぃっ!ふかっ、そこはじめてあたってるのぉ!」

「撫子様の中すごいぞ、めちゃくちゃ締まってて搾り取られちまう!」

中年に囲まれた撫子が、それぞれの欲望に塗れた願いを叶える宴。

あるものは交合う姿を見て酒を呑み、あるものは辛抱たまらなくなり彼女の口に肉棒を突っ込み、中に出したり飲ませたり。

それがたった1万円でできるのだから願ったり叶ったりである。

「さて次は俺の番だな、ほれ1万円」

「はぁい、何しま……」

惚けていた顔が一瞬で真顔になった。

「お、お父さん……?」

「ん?いやいや、可愛い娘はいるがこんなことするわけないだろう」

家出娘程度にしか思っていないのか家に娘が帰ってきていない状況にも関わらずこんなところに来て、最悪なことに実の娘に対してそそり立つ肉棒を向けている。

「まぁでもせっかくだからお父さんって呼んでくれ、その方がきっと興奮する」

「なかなか業が深いですなぁ、千石さんは」

声の主を見ると見覚えのある人だった。確か会社の……

「何してるんだ神様、俺の願いは叶えてくれないのか?」

ペチペチと頬を肉棒ではたかれる撫子。

なんだ、この人は結局私の事なんて見てなかったのか。

「お父さんのおちんちん、気持ちよくしてあげますね」

撫子は考えるのをやめ、実父の肉棒を咥えると丁寧に舐め始めた。

「おお、本当に撫子にされているようだ」

本物だよっ!と思いながらも聞こえないふりをし、涎を口の端から零しながらも懸命に奉仕する。

「千石さん、娘さんのこちらは私が味見させていただきますね」

「はは、どうぞどうぞ」

勝手に決められ、まだ1万円を貰っていないにもかかわらず、会社の人が既に精液まみれになっていた撫子の中に肉棒を沈めた。

「んっ、んっ」

「おお、感じているのか、大人になったなぁ、撫子」

どうせ私のことなんて見てないくせに!と、腹を立て睨むように父を見上げるが、しかし当の本人は余計に興奮したようで、肉棒の硬度が口の中で跳ねるのみであった。

「いやぁ、これは名器だな、くっ、無理だ、出るっ!」

熱い迸りが撫子の子宮を襲う。もしも自分がただの女学生であったならば妊娠していただろう。

「早すぎますよ、撫子も物足りないよな?」

「おー、言いますね千石さん。それじゃ手本見せてくださいよ」