正義が必ず勝つとは限らないから現実は怖い。
正義の勇者が主人公の物語でも、時にヒロインは残酷な目に遭う。
ましてや官能の世界では、美しき正義のヒロインが悪に敗北し、蹂躙される確率は・・・100%!?

岩の多い険しい道。
レオナは立ち止まると、マァムに言った。

「何か胸騒ぎがする」
「え?」
「敵があたしたちを狙っている気配を感じる」

勇敢なマァムは、鋭い眼光で周囲を見渡し、レオナを護衛するように両拳を握り、構えた。
上、横、後ろを警戒するが、地面から手が飛び出してマァムの脚をつかんだ。

「あああああ!」
「マァム!」レオナが叫ぶ。

地面から飛び出して来たのは、半分は炎、半分は氷の肉体を持つモンスター。
炎のように暴力的で氷のように冷酷なフレイザードだ。
マァムは片脚をつかまれたまま高く上げられてしまった。

「フレイザード!」レオナが睨む。
「クハハハハハ! 以前の俺ならマァムを地面に叩きつけて秒殺するが、エロに目覚めてからは、ひと味違うぜ」
「何を言ってる!」マァムが激しくもがく。
「あいにくきょうはレオナ姫に用がある」
「何!」マァムが睨む。
「マァムもルックスではレオナに負けていないが、憎き敵にレイプされて、より背徳感と残酷性があるのは、清らかヒロインのレオナだ」
「どういう意味だ!」マァムは怒った。
「マァムを放しなさい!」レオナが怒鳴る。
「マァムは邪魔だからお寝んねしてな」
「待て!」

フレイザードが口から氷を噴くと、マァムは氷漬けにされてしまった。

「マァム!」レオナが叫ぶ。
「レオナ姫さんよう。自分の心配をしな」
「今すぐマァムを元に戻しなさい!」
「黙りな」

フレイザードがレオナの頭を鷲づかみにして高く上げる。

「あああああ!」

レオナは焦った顔で両足をバタバタさせてもがいた。

「降参か?」
「くううう」
「それとも闘うか?」

相手は女性の顔を迷わず焼く残忍な怪物だ。
降参しないと何をするかわからない。
しかし、レオナには意地と誇りがある。

「闘う前に降参するなどあり得ない」レオナが睨む。
「そうか。ならば、知ってると思うが、俺は女だからって容赦をするという感性は、ゼロだぞ」
「くっ」

フレイザードが片手でレオナの両腕を握る。