アルミンはただ、心配していただけだった。
幼少期のトラウマが根深く、精神に強く影響を及ぼし、エレンがいつ壊れてしまうのかと途方もなく心配していた。幼馴染のミカサと共に、彼を支えようと決めたのは話し合ったわけではない。気付けば互いに決断していて、そのつもりでエレンに接していたのだ。
変わったのはいつからだっただろう。
そうなったのは間違いなくエレンを心配してのことだが、変化がよかったのかはわからない。
アルミンとミカサはただエレンを心配していただけだったはずだ。
暗がりの一室で、三人の少年少女が服を脱いで裸になり、折り重なるように塊になっていた。
ベッドで仰向けに寝ているエレンの足の間にミカサが体を入れ、怒張した彼のペニスを舌で撫でていて、アルミンは四つん這いになったミカサの背後から膣に指を突っ込んでいる。
ミカサがフェラチオすると同時に、アルミンがミカサに手マンしている。
二人の姿を眺めながら、唯一何もしていないエレンが小さくため息をついた。
「んっ、んむっ、んちゅ……エレン、きもちいい?」
「ああ……」
「そう。んっ、んむっ――」
亀頭を口に含んでミカサが頭を動かす。卑猥な水音がわずかに聞こえ、くちゅくちゅと口先を動かして舌先が執拗にペニスを舐めている。
アルミンは彼女のそんな様子を見た後、再び視線を戻して、突き出された彼女の尻、自身が指を突っ込んで動かす割れ目を眺めた。
ミカサとエレンが関係を持つようになったことは知っていた。時期まで正確に記憶している。いつも傍にいた幼馴染だからだ。
その後、エレンからの提案でアルミンもミカサと関係を持つことになり、童貞を捧げた。
以来、三人でこうした関係を続けていて、何があったというわけでもなく、他人の目を盗んでは三人揃って体を重ねている。
ミカサの肉壁の柔らかさにため息を漏らしながらも、アルミンは思考する。
どうしてこんなことになってしまったのだろう。嫌だという感情はないのだが、どうしてもそう考えてしまう瞬間がある。
エレンを心配していて、彼のためにミカサが体を差し出したのだろうと察していた。だがそこにアルミンまでも組み込まれ、決して他人には言えない行為を繰り返している。それでエレンがトラウマから目を逸らすことができるのならいくらでも体を貸してやるが、残念ながら彼が二人を呼び出す頻度は増える一方であった。
こんな関係、まずいとわかっている。
わかっているのに興奮していて、エレンのものよりいくらか小ぶりなペニスはぴんと上を向いて揺れていた。
自己嫌悪に陥りながらも、アルミンはミカサの膣をほじる指を止められず、ついには熱くなった息を吐きだしながら顔を近付け、唇を押しつけた。
「あっ……んっ……」
すっかり異物を受け入れるようになった柔らかいおまんこ。初めはエレンしか知らなかったそこを、今ではアルミンも知っている。
自然と呼吸が乱れて、言いようのない興奮を覚えていた。アルミンは微動だにせず差し出されるミカサの尻を眺めながら、時折フェラされているエレンの姿をちらりと確認して、空いている自身の左手でゆるりとペニスを扱いた。
フェラチオを続けるミカサの顔を眺めながら、エレンがぽつりと呟いた。
声をかけられたアルミンは彼に目を向ける。
「なあ、アルミン……ミカサのまんこ、どうだ? 濡れてるか?」
「うん……もう十分なくらい」
「じゃあ先に入れていいぞ。ミカサ、いいよな?」
エレンが問いかけるとペニスを銜えたまま、こくりと頷いた。
その動作を見たアルミンは戸惑いを見せ、逡巡するが結局は決断する。
自らのペニスを握り、普段は被っている皮を剥いて亀頭をおまんこへ押しつけた。
「ミカサ、行くよ?」
「うん……」
頷いたのを確認して腰にぐっと力を入れる。
膣にペニスが挿入されていき、ゆっくりと肉の壁に包まれていく。腰が近付いていく度、アルミンの表情は苦しげに歪んで、深く息を吐き出した。
ミカサの体は筋肉質で、腹筋はくっきり割れるほど逞しく、鍛えられた全身の筋肉は男性にも負けない力を誇る。一方で乳房はわずかとはいえ女性らしく膨らんで柔らかく、異物のない股間には少しだけ毛が生えていて、膣の中に挿入すれば、ぎゅううっと万力のように締め付けられた。
アルミンは俯き、情けない声を漏らす。
ペニスをしゃぶられているエレンは少し微笑み、楽しげにその様を見ていた。
腰を掴んで、体を前に倒し、余裕のないアルミンが腰を動かす。
出し入れされるペニスは体液に濡れて卑猥な水音を鳴らしていた。姿勢の問題で目視することはできなかったが、音を聞いているだけで心地いい。
ペニスを強く吸われながらエレンは楽しげに二人を眺めていた。
「うああっ、はあっ……!」
「んっ、んっ、んっ……」
決して速くはないがピストンが繰り返される。閉じた肉を無理やり押し広げて、限界まで奥へ入ってからゆっくり引き抜かれていく。ミカサの口からわずかに声が漏れるものの、それ以上にアルミンが開いた口を閉じられないまま、情けない声を出している。
一定のペースで肉がぶつかる音が鳴り響いた。
「ミカサ、アルミンのちんぽ気持ちいいか?」
「ん……うん、気持ちいい」
「俺のとどっちが大きい?」
「エ、エレンの方が……」
「そうか」
優しく微笑んだ顔で、エレンがミカサの頭を撫で、するりと移動して頬を撫でる。ミカサは猫がそうするように目を細めて受け入れた。
苦しくなって口からペニスを出し、それでも舌を伸ばして裏筋を舐める。エレンの顔を見つめながら、後ろからアルミンに突かれていた。
さらに硬くなったという自覚があった。エレンは微笑んで見守っている。
腰を動かすアルミンに余裕は感じられず、いつものように気付けば目を閉じていて、女の子のように可愛らしい嬌声を小さく響かせていた。そうであるから常々愛でられるのだ。
「あっ、んっ、あっ、あぁっ……!」
「んっ、んふっ、んむっ」
「二人とも気持ち良さそうだな」
ぱちぱちと肉がぶつかる音が聞こえる。
徐々に激しくなっていくアルミンの腰使いと共に、甲高い嬌声が大きくなる。ミカサは静かだったがアルミンの声だ。顔は上気し、呼吸は乱れて、呆けた表情で必死に動いている。
エレンはすぐに理解した。もう決着がつくのだろう。
「あっ、あっ……ミカサ、で、出るっ」
「うん……」
慌ててペニスを引き抜いたアルミンはびゅっと勢いよく射精する。吐き出した精子はミカサの尻や背中に降り注いで、彼女の肌を淫らに濡らす。
ミカサははぁと息を吐いて、思わずといった様子でわずかに尻を揺らした。
二人が荒い呼吸を続ける中、倦怠感が室内を包む。
状況を見終えてからエレンが動いた。
仰向けで寝転んだままミカサの体に触れ、何も言わないまま指示を出すように動かし、従った彼女がエレンの体を跨いで落ち着く。
ペニスの位置を合わせ、ミカサの意思とは裏腹にエレンが腰を掴んで一気に下ろさせて、奥までずるんと突き入れられた。衝撃で大きな声が出た。
エレンが激しく腰を動かし、大胆なピストンでミカサの膣を刺激する。
「んっ、んっ、あっ、あっ……!」
「アルミン、ミカサとキスしてくれよ」
「え、あっ、うん……」
呆けていたアルミンがハッと気付いて、言われた通りに移動すると、ミカサの側面に回った。頬に手を添えて優しくキスをする。唇を押しつけ、舌を絡めて、吐き出す息や声がお互いの顔に触れても気にする様子はない。
本気のキスを見ながら笑い、エレンは激しくミカサを突いていた。
「さっきまで俺のちんぽ舐めてたのに。どうだアルミン?」
「もう、そういうこと言わないでよ……」
「あむっ、んっ、んちゅ……」
エレンがミカサの腰を強く掴んだ。
勢いが変わって、さらに激しく膣内をかき乱される。
ミカサが小さな声を出している間、アルミンはエレンの頼みを聞いて彼女の舌を吸っていて、二人の顔を見ながらエレンが苦しげな声を発した。
膣に挿入したまま、びゅっと吐き出される。
子宮口へぶっかけられる精子が熱く、ミカサが嬉しそうに全身を震わせている。
エレンはぐったり脱力していて、アルミンはそんな二人を眺めていた。
「んんっ、んんんっ……!」
「はぁっ、はぁっ、はぁっ……!」
ミカサの体からも力が抜けてエレンの上に覆い被さる。
傍らに座っていたアルミンは労わるようにミカサの背中を撫でてやり、次に目を閉じて荒い呼吸をしながら動かないエレンの頭を撫でた。
なんとも言えない倦怠感が部屋の中にある。動くのも面倒でしばらく沈黙が続いた。
ようやく呼吸を落ち着けたエレンが右腕で目元を隠しながら、ぽつりと呟く。
「ミカサ、アルミン……ありがとな」
「いい。エレンが落ち着くならそれで」
「そうだよ。僕たちに協力できるならなんでもするから、なんでも言ってね」
「……ああ」
彼が塞ぎ込まないように。それが大きな理由だ。
それでいて二人もこの状況を楽しんでいるのは確かで、嫌がってなどいない。
ようやく動いたエレンはミカサの腰を浮かせて、やっとペニスを抜いた。中出しした精子が膣からわずかにこぼれてくる。
再び笑みを取り戻したエレンはアルミンへ言った。
「アルミンも中に出せばいいじゃん。もう一回入れろよ」
「いや、流石にそれは……」
「いいのアルミン。中に出して」
振り向いたミカサに言われて、待ち構えるようにくいっと尻が上げられた。
二人が繋がっている姿を見たことと、ミカサとキスをしたことで、さっきからペニスは勃起したままである。
誘われると断ることができなくて、躊躇いを感じさせる態度ながら、結局いそいそと動き出したアルミンは移動し、ミカサの膣に再びペニスを挿入した。
FIN
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