レオナたちと別れ、マァムが一人になったところを狙っているモンスターがいた。
岩の上からマァムを見ている。
ピンク色の髪がよく似合うとびきりの美少女。
可憐なのに勝気で強気。そのギャップがたまらない。
スリムでセクシーで持って生まれた色気は隠せず、本当に魅惑的だ。

「レオナもイイ女だが、やっぱり俺はマァムがタイプだ。裸が見たい。犯したい。欲しい!」

モンスターが岩から飛び降り、マァムの目の前に着地した。

「あっ!」

マァムは敵かと思ってすぐに両拳を構えたが、見ると、ワニかドラゴンのような風貌をした巨漢。

「クロコダイン!」
「マァム、久しぶりだな」
「何か用?」
「俺と勝負しろ」
「なぜ?」マァムが顔をしかめる。
「惚れた」
「はあ?」
「勇気を振り絞って告白しているのに、はあとは何だ」
「冗談はいいから用事を言いなさいよ」
「冗談ではない。俺と勝負しろ。俺が勝ったらその体をもらう」
「ふざけるな!」マァムは睨みながら怒鳴った。
「自分の体を賭けるなんて、女の子にとってこれほど緊張感のあるバトルはないだろマァム。子宮が疼いたか?」
「仕方ない。目を覚まさせてあげるわ」

マァムが突進。クロコダインもパンチを放つが、マァムがジャンプして顔面キック!

「NO!」

気合声を発しながらマァムがキックとパンチの雨あられ!

「痛い、テメー、腕を上げたな」
「バカなこと言ってるあんたが弱くなったんだ!」と顔面に膝蹴り!

「があああ!」クロコダインは顔を押さえながら言う。「待てマァム。全国のヒロピンファンは全員俺を応援しているぞ」
「何!」マァムが怖い目で睨む。
「マァムが組み伏せられるシーンを待望している」
「黙れ変態!」と後頭部にハイキック!
「だあああ!」

クロコダインは大幅に下がった。
マァムを素手で組み伏せるのは難しい。

「諦めないぞマァム。俺は本気だからな」

クロコダインが去ると、マァムは頬を紅潮させて唇を噛む。
あんな巨漢モンスターに体を狙われているというのはさすがに怖い。
その時、パチ、パチ、パチとゆっくり拍手する音が聞こえた。

「え?」

見れば、黒の仮面を被った死神。肩にはいつもの一つ目ピエロ。
今度こそ本当の敵が現れ、マァムは臨戦態勢になった。

「キルバーン!」
「相変わらずのおてんばぶり」キルバーンが笑みを浮かべる。
「死にに来たのか?」マァムが殺意の目になる。
「死ぬのは君だよマァム」