※Qの少し前の時間軸のお話

「…ただいま、ケンケンいないの?」
あたしは数週間ぶりにヴィレでの仕事を終えて第三村のケンケンの家に帰ってきた。
といってもまた数日後には任務があるからヴンダーに戻るんだけど、それでもケンケンの家はあたしにとって唯一安心できる場所でもあった。
玄関に「アスカおつかれさま 夕方には帰るよ」とケンケンの書いた置き手紙が置いてあった。あたしはプラグスーツを脱いでシャワーを浴びて、裸のままベッドに横たわった。
ケンケンはあたしが裸でうろついてても何も言わないし手も出してこないので裸同然の格好で寛いでいる。
まあケンケンは常識ある大人だし14歳の身体のままのあたし手なんか出すわけない。
ベッドでゴロゴロしながらゲームでもしようと思いゲーム機を取り出したが、数分弄って放り投げた。あんまりゲームの気分じゃなかったみたい。
なんか頭がぼーっとして身体が熱る。つまりムラムラしている。
エヴァの呪縛で成長が止まって、食事も睡眠も必要なくなったのに、髪の毛は伸びるし性欲はある。コネメガネはヴィレクルーの男達としょっちゅう乱行パーティーしてるけど、あたしは専らオナニー派だ。そして、おかずはいつも決まってバカシンジだ。
といってもあたしの中のバカシンジは今28歳。ケンケンや鈴原や委員長と同じように歳を重ねて成長していった、妄想のバカシンジだ。あたしの妄想ではバカシンジは16歳で成長期が来て20歳になる頃には身長180センチ近くになった。14歳の頃には同じ身長だったのにがっしりした大人の男になって精神的にも余裕があるバカシンジのことを考えるだけで、お臍の下あたりが疼く。
妄想に入り込むためにあたしは目を閉じた。