夏の午後。
伊吹マヤは一人で車を運転していたが、喉が渇いたので自動販売機が数台あるだけの小さな駐車場に入った。
暑いので思い切り薄着だ。
色っぽい肩が見えるタンクトップ。
短パンだから健康的な美脚が眩しい。
彼女がジュースを買うと爆音が聞こえてきた。
暴走族らしき男たちが5台のバイクと1台の車で駐車場に入って来たので、マヤは急いで車に戻る。

「どっかにイイ女いねえかよう」
「あ、いたいた」
「お姉さん!」

マヤは真顔で車に乗ろうとするが、男が前に立ちはだかる。

「話しかけてんのに何シカトぶっこえてんの?」
「シカトなんかしてませんよ」
「可愛いじゃん」
「ホントだ、可愛い」
「イイ脚してんじゃん」と脚を触る。
「ちょっと触らないでください」マヤはムッとした。
「いいじゃん脚くらい」
「痴漢ですよ」
「痴漢?」男の声が裏返る。「こういうところ触ってから痴漢て言えよ」と股を触る。
「あああ!」マヤは怒って咄嗟に男の頬をひっぱたいてしまった。
「イテー」

暴走族に囲まれた。
マヤは胸のドキドキが止まらない。

「やったな。処刑だ」
「え?」

数人の男がマヤを強引にうつ伏せに倒す。
マヤは激しく抵抗した。

「何をするの、やめなさいよ!」

マヤの両手首をバイクの後ろに拘束すると、今にも走り出しそうな爆音を上げた。

「あああ、待って、待って!」マヤは慌てふためいて両脚をバタバタさせた。「やめて、やめて!」
「さあ、どうする女の子。道路で引きずられたら体ボロボロになるぞ」
「やめてください、お願いします」マヤは震える声で哀願した。
「引きずるのは勘弁?」
「勘弁してください」
「じゃあ何でも言うこと聞くか?」
「待って」
「おい、引きずっていいよ」
「わかった待って、わかったから!」
「何がわかったんだ?」

大ピンチだ。
バイクで引きずられたら終わりだ。
体が傷だらけにされてしまう。

「何でも言うこと聞くか?」
「ん」頷くしかなかった。
「よーし、お尻ペーンペン」
「あっ」

両手首を解かれたが、不良たちが迫る。

「何でも言うこと聞くと言ったな。脱げ」
「待って」
「素っ裸になれ。断るなら引きずるぞ」