「冒険者協会を通さない非公式で、高額報酬の依頼を受けたモナ。
その腕を見込んで頼みたいと言われた依頼の内容は『とある場所にある封印を解いてほしい』という簡単そうな内容。
意気揚々と依頼場所に向かって仕事を始めるが…。その後の彼女はしばらくホットスポットとしてユーザー間で話題になったが、かつての面影はもうどこにもない。」

「これが依頼の封印ですね…」

モナは顎に指をかけながら、まじまじと目の前の封印を観察する。見慣れない術が施された以外なんの変哲もないその壁は、町の外れの更に裏路地にある袋小路にあった。
当然、彼女以外に人もいない。こんなもの、解除できずとも困る人はいないのでは?と思いつつ、モナは解除方法を頭の中で模索する。
実は今回の依頼、冒険者協会を経由した正式なものではない。これまでの、何かしらの依頼を解決した腕を見込んで頼む!とせがまれた、一個人からの依頼だ。
モナ自身はその依頼について全く身に覚えはないが、えらくモナのことを頼りにしており、
何よりも…報酬額が相場よりもかなり高めだったため、彼女はこの依頼を受けることにしたのだ。

「まぁ私の占星術にかかれば造作もありません。さっそく…」

モナは封印に自身の力を注ぎ込む、するとその瞬間、封印の中心が大きく開き、壁から手のようなものが伸びて彼女の体を掴む。

「罠?!っく、放してくださいっ!うぁああああ!!」

危険を察知し咄嗟に逃げの体勢をとるが時すでに遅く、モナは抵抗虚しくあっという間に壁の手に全身を絡め取られる。
そして元素を構築する間も与えられず、彼女は壁にできた穴へと呑み込まれてしまった。