「よっ、はっ!」

天才魔法少年であり、麻帆良学園の3-Aの担任でもあるネギは日課の特訓をしていた。魔法と武道を組み合わせた型を終えて、一息ついたところで違和感に気づいた。

「あれ? 師匠(マスター)は?」

 いつもなら師匠(マスター)ことエヴァンジェリンが、このあたりで茶々丸との本格的な模擬戦を開始しようと提案してくるところなのだがしばらく待ってみてもエヴァンジェリンはおろか、その従者である茶々丸の姿もなかった。

「師匠(マスター)ー、茶々丸さーん。どこですかー?」

 さすがにおかしいと思い、城のような住居の中に入っていくネギ。果てしなく広い図書館に、エヴァンジェリンが良くいるプライベートプールにも姿はなく、あてもなく探していると、

(あれ? ここから師匠(マスター)の気配がする)

 普段は入らないようにと言われている寝室方面からエヴァンジェリンの気配がした。いつもなら無防備な寝顔を見られたくないのか、誰かが近づくのを感じるとすぐに起きてくる上に、そもそも茶々丸が寝室前で待機しているものなのだが、今回はそのどちらもなかった。
 エヴァンジェリンが無防備な姿を見せた記憶といえば、

(まさか? 師匠(マスター)に何か!)

 一度、風邪を引いていたときは辛そうにしていたのを思い出し、もしかしたらと悪い方へ想像が膨らみ、言いつけも無視して部屋に突撃するネギ。
 結論から言うと、確かにエヴァンジェリンが体調を崩していたのは事実であった。ただ、それはネギの想像している者とは全く違った方向に体調を崩していたのだが。

「師匠(マスター)! 大丈夫ですか!」
「へ?」

 勢いよく部屋の扉を開けたネギ。
 そこでは、ベットに横たわり顔を赤くしたエヴァンジェリンがいた。顔だけをみれば、荒い息遣いで顔を赤くした姿は風邪にもみえるが、少し下に目を移すと彼女はその長く白い指を自分の秘部に這わせていた。
 そう、端的に言うと自慰行為をしていたのである。

 エヴァンジェリンという存在は、見た目こそ10歳前後の少女であるが、その正体は400年近くの時を過ごし、かつては童姿の闇の王と称された悪の大魔法使いである。
 そんな彼女であるが、ネギの父親であるナギに弱体化の呪いをかけられ、かつての力は見る影もないというのが現状である。

(くそ……発情の呪いか! こんな低級な呪いに引っかかるとは)

 授業をサボって、麻帆良学園地下図書館にある魔導書を読み漁っていたところ、とあるページを開いた瞬間に魔法陣が出現し、そこから漏れた光に目を晦まされたと思えば、体が風邪とは違うほてり方をしだす。

 開いていたページは、呪いの解き方についてに書かれていたものであり、“呪いを解いてみよう”という小見出しのページについていた呪いを受けてしまったのだ。
 練習用なだけあって、普通の魔法使いであれば十分に解除できる程度なのだが、今のエヴァンジェリンでは解除のための魔力も練れない上に、タイミングの悪いことに茶々丸はメンテナンスに出かけている。

(となると、最後の手段は……くそ、屈辱的だ。なんで私がこんなことを)

 しかし、この類の呪いには共通の解呪方法がある。それは、欲求を満足させること。

「ん……ふ、うっ///」

 体温があがり、だるさすら感じるというのにムラムラを解消するため無意識で指を下半身の秘部に這わせていく。400年を生きる吸血鬼だろうと、その体は10歳の少女。今までまともに自慰行為もしてきた経験はないが、本能で体を震わせながら絶頂に達した。
 だが、それでも体の熱が冷めることはなく、それどころかさらに体のほてりは増していく。まるで、体が細い指程度では満足いかないとばかりに。だからこそ、普段は誰も入れさせない寝室に人が近づくのに気づかなかったのだろう。

「ま、師匠(マスター)!? 一体何……もがっ!」
「乙女の部屋にノックも無しに入るなんてイケナイな、ぼーや」

 エヴァンジェリンの痴態を見てしまったネギだが、こちらは本当に10歳。一目見ただけでは何をしているか分からず呆けているうちに、ベットに引きずり込まれてしまった。

「そういえば、最近の対価を貰ってなかったな」
「ええ!? 一昨日血を吸われたばかりじゃないですかー! これ以上吸われたらボク、干からびちゃいますよ!」
「心配するな、今回は血を貰う訳じゃない」 
「ちょっ! 何するんですか!」

 そう言って、エヴァンジェリンはネギのズボンに手をかけていく。ネギの力なら振りほどくことなど容易なのだが、目の前のエヴァンジェリンの見たことない妖艶な姿にドキドキしている間にあっという間に裸にされてしまった。
 
「ほう……い、意外と大きいじゃないか」
「え、エヴァンジェリンさん……は、恥ずかしいです///」

 ネギの股間に顔を近づけると、ピンと立ったネギの陰茎がそこにあった。

「ちょいとばかり精をもらうだけさ。なーに、血を吸うよりは楽だろう?」
「え、え、え? ふぁ!?」

 聞きかじりの知識でエヴァンジェリンがその陰茎を口にくわえると、ネギは情けなく声を出した。性行為の経験はなくとも、Sっ気のある性格が合わさり、ネギの弱いところを責めていく。

「あっ!」
「どーだ、これで少しは大人になっただろう。しかし、随分と量が多いな」

 完全に皮を被っているネギの亀頭と包皮の間に舌を這わせて、ぺりぺりと亀頭を露出させていく。10歳のネギにとって、フェラだけでも刺激が強いというのに、さらに皮を剝かれるのは刺激が強すぎて精通を果たしてしまった。

(むせかえるような最悪の味だ……だが、悪くない)

 ゴクリと初物の精液を飲んだエヴァンジェリン。まだ呪いは解けておらず、精通の衝撃で同じく荒い息を吐くネギの方を見るとまだその陰茎はそそり立っていた。
 
「まだまだ元気じゃないか、ぼーや♡」
「え、エヴァンジェリンさん! これ以上は、もう!」
「こんなに固くしても説得力無いぞ、ぼーや」

 ぐったりと横たわるネギの上にまたがり、既に愛液でトロトロの秘部にあてがうエヴァンジェリン。それを見て、教師として最後の一線を超えぬように止めようとしたが、それよりもエヴァンジェリンが腰を降ろす方が早かった。
 自分の奥のむず痒さを解決するような乱暴な腰振りであったが、それでもお互いに脳天を貫かれたような快楽と共に絶頂し、エヴァンジェリンもぺたりと力が抜けたようにへたり込んだ。

(や、やっと解除できたか……)

 荒い息を吐きながら、ようやく呪いが解けてまともになってきた頭で思考を続けるエヴァンジェリン。いくら呪いのせいとはいえ、かつての恋をした相手の息子と関係を持ってしまった現状に、小さく笑ってベットから降りようとするエヴァンジェリンであったが、

「フ、フフフ。エヴァンジェリンさーん」
「な! ぼ、ぼーや!」

 いきなり手を引かれて再度ベットに押し倒された。その顔は、すでに正気を失っており、エヴァンジェリンはその顔を一度見たことがある。
 偉大な父を持つネギの潜在魔力は莫大であり、普段は使いこなせていないそれが何らかのきっかけで暴走した時の顔である。そして、呪いを受けたエヴァンジェリンと深く繋がったせいで呪いが逆流し、潜在魔力の暴走を引き起こしてしまったのだろう。

「ぼーや! ま、まて!」
「待ちませんよー、気持ちいいんでしょ」

 乱暴に腕を掴まれてバックで突かれるエヴァンジェリン。既に呪いは解けているが、それまでに開発された体はそう簡単には戻らない。
 それどころか、無尽蔵の体力のネギに絶頂の間も開けずに責め続けられて、より顔が蕩けていく。

「あ、あん、ひゃん!! い、今イッてるから」
「ボクはまだなんでもう少し頑張ってください」

 息つく暇もない責めが続き、永遠にも思える快楽の波が去ったのはそれから数時間後も経ってから、

「あ、あれ? ボク、何してたんでしょう……ってエヴァンジェリンさん! どうしたんですか!」

 正気に戻ったネギが見たのは、裸で様々な体液でドロドロになったエヴァンジェリンの姿であった。 

「ふ、フフフ。やってくれたなぼーや。せ、生徒に手を出すとは、な」
「え? え? ええ!?」
「ご主人様(マスター) 只今戻りました。って、先生!、一体何を!」
「ちゃ、茶々丸さん! あ、あの、これは」

 タイミングの悪いことに、メンテナンスから茶々丸が帰宅しネギがこれからの事後処理に奔走することになるのはまた別のお話。

FIN