数々の動物がサンドスターという物質に触れて、動物の特徴を残したまま人間の女の子のように変質した存在、フレンズ。ここはそんばフレンズが暮らすジャパリパーク。

「どこここ?」
「ねえ、あなたはなんのフレンズなの? 尻尾と耳がないなんて珍しいね」

 そこに現れたのが自分が何のフレンズかも分からずに、さばんなちほーで途方にくれていたかばんであった。そこでであったサーバルキャットのフレンズ、サーバルとパークガイドロボットであるボスと自分がなんのフレンズなのかを探る旅に出ていた。

「ううっ……寒い」
「サーバルちゃん! どうしよう、ラッキーさんも凍っちゃったし……」

 数々のちほーを渡りあるいて、今はゆきやまちほーの真っ只中。旅の途中でガイドバスを見つけ、移動こそ楽になったが所詮はジャングルちほーで見つけたガイドバス。まともな空調は積んでおらず、徳に暖かいさばんなちほーで暮らしていたサーバルに、雪が降りしきるこのゆきやまちほーの気候は厳しいのだろう。
 とりあえずかまくらを作って耐えていたが、それでも限界はある。どうしようかとかばんが考えを巡らしていると、

「うわぁっ!?」
「あなたたち、何をしているの?」
「あれー、初めて見る子だ」

 そこに現れたのはこのちほーに暮らしているギンギツネとキタキツネであった。

「うわーっ! あったかーい」
「温泉よ、キタキツネはあんまり来たがらないけど」
「げーむ終わったら入るって言ってるのに、ギンギツネが無理矢理入れるからだよ」

 二人が普段住んでいるのは、ゆきやまちほーの温泉宿跡地。地熱発電施設はジャパリパークから人が居なくなってからも生きているようで、電気も温泉施設も未だ稼働していた。

「かばんちゃん、どーしたの?」

 サーバルやギンギツネらが温泉に浸かる一方で、かばんが脱衣所で何やら考え込んでいる様子を見て、残りのフレンズたちがかばんのことを不思議そうに声をかけてくる。

「いや、これ、脱いだ方がよさそうな気がして……」
「「「ええっそれって脱げるのー!!」」」

かばんが自身のシャツの裾をつまんで話すと、驚いた顔をしてサーバルたちが詰め寄って来た。フレンズは、生まれた時から人間の女の子の格好をして存在する。だからこそ、自分が着ている衣服は毛皮のようなもので脱ぐという発想すらなかったのだ。

「ホントだー!! これって脱げるんだね。ほら、かばんちゃんも早く!」
「う、うん……」

 がばりと勢いよく毛皮を脱ぐサーバルに、ギンギツネたちも珍しいことをするような顔をしながら服を脱いでいく。かばんの事を覗き込むように見てくるサーバルの胸がぷるぷると揺れるのを見ると、なんとなく脱ぐことをためらってしまっていたが、催促されてかばんも服を脱いで温泉に走っていったサーバルたちを追うのであった。