橘万理花は子供の頃から体が弱く、何度も入退院を繰り返していたが、成長するに連れて病状も落ち着き
現在は通院と検査入院だけになっていた。
ある時、万理花が検査入院をする事になった。
必要なものを用意して検査入院当日、突然担当の医者が変わった事を伝えられる。
医者が変わっても検査内容は同じなので、大して気にもしないで入院した。

当日、初めて新任の医者に会い、最初三日間のはずだった検査入院を一週間に延長して行うとの事だった。
万理花は、予定が変わったので足りない物を急いで用意させて、届けさせた。
「万理花お嬢様、ご連絡頂いた物をお届けに上がりました。私はお嬢様の入院中は常にドアの外で警護して
 おりますので何か御用がございましたら、何なりとお申し付けください」
男は警視総監である万理花の父の直属の部下である、万理花の父親は娘を思う余り、入院中も部下に警護を
命じていた。

「橘万理花か…この病院での初はこの患者に決定だな、若いし健康だ」
診察室で一人だカルテを見ながら、笑っているのは万理花の担当医の室町だった。
コンッコンッ
「どうぞ」
ガラガラッ患者が入って来た。
「こんにちは、お名前フルネームでお願いします」
いつも通り、定番のやり取りであった。
「橘万理花です、よろしくお願いいたします」
その後、いつも通りのやり取りで診察が終わり、万理花は個室の病室に戻っていった、

(美少女だったな…犯りがいがあるな…楽しみだ)
 室町はニヤリと笑っていた。
「こんにちは、さっきはご苦労様でした」
 万理花に労いの言葉を掛けてから、室町は話を続けた。
「さっき見た感じだと、特に問題なさそうだったね。でも、私にはまだ君の体の状態がよく把握出来てないからね
 いやだろうけど、一週間我慢して下さいね」
 室町は無害そうな顔をして笑いかけた。
「わかりました。気が済むまで好きに調べてください」
 万理花も笑い返した。
 室町は警護の刑事に挨拶をして、病室から出て行った。

就寝時間になった、病室の電気は消されてしまい、強制的に寝かされてしまう。
「あ~あ、退屈ですわ…大体こんなに早く眠れと言われても無理です」
万理花は刑事にトイレに行くと言って病室を抜け出して、病院内を見て回った。
「あら、あそこの個室は電気が点いていますわ、ちょっと覗いてみましょう」
そっと足音が出ないようにドアに近づき中を覗いてみる、中では室町が何やら書き物をしている。
「室町先生ですわ、何をしてるのかしら……」
万理花は、そっと覗いているつもりだったが、室町に気づかれていたみたいだった。
「誰だ?そんな所にいないで中に入って来なさい」
決して威圧的な言い方ではなく、入室を催されたのでついつい入って行ってしまった。